ここ2,3日更新していなかったのは夜出かけてたから。公園行ってました。こともあろうに大雪の日と、まだその雪が溶けきれていなかった次の日と、二日連続で。おかげでこの冬三度目の霜焼できているけれど、まぁ霜焼ぐらいどってことない。あったかくなったら痒くなるだけで。
 もの凄い体ガタガタ震えてました。(笑)家帰ってコタツはいったら死んだようにコテンと寝てしまい、しかもそれがここ最近頻繁に起こり、暫くベッドで寝てません。やっとベッドで寝て起きてみたらもの凄い肩こり。困った。

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で、公園いって何してたかというと、人と話をしてました。くっちゃべってただけだけど。公園じゃなくたって良いかもしれないけど、あんま人の多いところとか行きたくないし、お互い家の人に嘘ついて出かけてきたので、まぁそれなりに、うん、人目から逃げなきゃならんかったわけで。それでやっと言ったんですけどね、年末に一人でいてとてもやばかった事とか、日記にさえかけなかったこと、云々。

話は戻って、
そしたら相手は予想通りに言葉に詰まってる。ひたすら無言のふたり。
ああ、ごめんなさい、、、言わん方が良かったか……
後悔しながらずっと夜空を見てた。

前日にあれだけ雪が降りに降ったはずなのに
晴れていた夜空には星が光っていて
山の中腹にあるその公園では電灯も無く
いつもより星達の光ははっきりと
星と星のあいだにある距離は狭いようにみえた
思い出したのは最近まで現国の授業で取り扱った
谷川俊太郎の『二十億光年の孤独』

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思い出したから話題に出してみたけど、どうやら彼は現国の授業は嫌いらしい。ちっかに「孤独」とか思わせるから授業中ずっとチラ見しながら、やめてくれ〜とおもってた、なんて笑いながら言う。そういえば最近の現国で取り扱うもの、大体テーマが「死」とか「寂しさ」とか「孤独」だったっけ。だから私は楽しかったんだけど、なんて言ったら困ったような顔をされた。でも暗くて表情はよく見えない。寒いからってとりあえず公園の周りをグルグルと歩いたり。彼はブランコには酔うらしい。そのあと乗ってみたけど、私は相変わらず楽しかった。冬の夜の風は厳しいけれど、風という風の中でも最も透き通って純度が高いように思えるから結構好きな方だ。ブランコって風を感じるためのものだと思う。小さい頃から風を感じる事がかなり好きなんだ。

ただ話をして、それだけだった。別にそれ以上の事など何も思わなかった。もしまたそういう時になったら電話してよ、と言われた。けれどそういう時になったら電話すらできなくなるんだよ、なんて言うと相手はもっと困るだろうと思って黙っておいた。言えば相手を追いつめるだけだ。相手にも悩み事とかたくさんあるだろうし、私の悩みが相手の悩み事になってもらっても困るからだ。結局まだどこか信じてないんだろう。

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大雪の降った日、水曜日だっけ、夜に会おうという約束を前からしていた。予想以上に雪が降ってそれは駄目になるかと思った。その日は電車で学校に行った。だから帰りも電車だった。中学の時はいつも乗っていたのに。久しぶりの電車、好きだな。自分の降りる駅に到着する前に、ちょっと電車がリズムを崩してガタンとなること、忘れてた。駅を降りてから、つい、笑ってしまった。懐かしかった。帰り道、雪もやみ、持ってたビニールカサを引きずりながら雪道を歩いた。足跡の傍らに細い一本線。我ながら年不相応なことやってるなと苦笑しながら、それでもはしゃいで歩いていた。雪道だからなのか、もっと楽しみたいからなのか、歩幅は少し小さめに、ゆっくり歩いた。家に近付くにつれて、駅から同じように歩いている人もそれぞれの家路に別れていき、一人になった。テンションはしたたかに最高潮。おおはしゃぎでほとんど踏まれていない部分にカサを突き立てて、書いた。あの人の名前だった。メールの送受信者欄で見かけるあの人の名前のローマ字表記を書いていた。それから5歩ぐらい歩いて、今度はその友達の名前を書いた。「つ」を「tu」と書いてしまっていたので、慌てて間に挿入記号をつけて「s」を付け足しておいた。また5歩ぐらい進んで自分の名前を書いた。自分の名前も書いちゃうなんて凄いはしゃいでるんだなと改めて感じた。それから暫く歩いて「LOVE」と書いてみた。またそれから歩いた。ほとんど自分とごくわずかの近所の人しか通らない橋の上、やっぱりほとんど踏まれていない部分は多くて、ちょうど車が止められる少し大きなスペースが出っ張っているのだけれど、そこに書いた。
「     が好きです。」
次の日の朝、雪もそこそこ残ってはいるけれど、吹雪いてはいなかったので自転車で行った。朝通る道は昨日歩いた橋の上。雪が残っていた。まさか、思って見ると残っていた。それは一晩では消えなかった。その深さに気付いてしまったかもしれない。
その日にもまた会う約束をして、その通りに会った。それを言おうかと思った。―雪に書いた言葉が一晩経ってものこってたんだよ。― ―何て書いたの?― 予想通りの返事だけど言ってしまったところで冗談であしらわれるかと思って言えなかった。前はこれぐらい笑顔で言えるほど強かったんだけどなぁ。言ってしまえる勇気はもう無かった。でも言いたかった。だから何度も言いかけた。流石に相手もそれだけ気になったらしい。その日は結局言えなかった。家に帰った後それを訪ねるメールがきていたけれど返事は返せなかった。眠っていた。
次の日の夜、またメールがきた。今度は返事を返した。ちゃんと伝えた。ほんとは口で言うべきなんだろうな。―こんなん書かれたほうが恥ずかしいじゃんね。― ―そんな事無いよってか僕も好きだし。― ―でも私のすきと違うじゃん。― 

二日も会っていたのに言えなかった。なんて言われてもどうしようもなく、どうしようもなく、どうしようもなく、嬉しい。―こらから私らって恋人同士?― ―そんな改めなくってもいいんじゃない?恋人同士だからってどう違ってくるの?第一恋人同士って言葉自体嫌いだし。でもいいや。― その言葉に安心しつつも、別の意味ではかなり不安になる。とりあえずそれを抑えて聞いてみる。―いつから好きになってくれてたん― ―わかんない。でも、確実にヤキモチ焼いてたときもあったからなー、何時が始まりかわかんない。― ……やきもち? はぁ? ヤキモチ。まさかそんな言葉が出るとは思わずびっくり。会っている時は色んな女の子との話をしてきたくせに、ヤキモチなんてされるとは微塵も思ったことが無かった。まさか。そんな。どんどん顔がにやけてくる。なんだ、そうだったのか。最近ひんぱんにその友人をかなりあからさまにアナタに気がありますよという、挑発するようなメールばっかり送っていたけれど、ちょっと控えようかと思った。でもやっぱりもう少し挑発していようと思う。その友人が本気にならない程度に。きっとあの人は両想いであろうが私と会えば他の女の子の話をするのだから。目には目を。

よくわからないけれどそうして日付は2月1日に変わっていた。

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