すこしきにしながらただたってただけなのに

どうも話をしていると顔から火が出てしまうような気がした放課後。

あー来月から忙しくなるよー
と数学の先生に嘆いている私の後ろを通る時にポンと肩を叩き
がんばってよ
とか言ってニヤリにこりと笑うあの笑顔に
また浮かれて気分がハイテンションで
でも一方では更なるプレッシャーで押し潰されそうだ

奨学金を来年度も頂くには今年度での総合評価が平均4.0以上でなければならない

来年度奨学金継続申し込み用紙激しく腹の立つ手紙を受け取り
この調子でいけるか、4.0……
と不安になると
いけそうだ
と担任は言う

その話の後に奴に肩を叩かれたのだー

私にはプレッシャーだ

あなたのその笑顔でさえ今のわたしにはプレッシャーだ

でも頑張るよ　

問題集を解いてみせて
分からないところを見つけ
質問して
ついでに(とみせかけて)あなたと話がしたい

少しでもあなたと一緒にいたい