諦めきれない感情を諦めることに諦めている


 
 
 
 
  
 

 
 
 

夏休みだからと言って、あの人は暇なのか、
メールを突然送ってきやがった。
何のさしさわりも無く、体調に気をつけてという内容。

まったく。
どうせ書く内容にちょっと悩んだりしたんだろう。
 

そう思いつつ携帯の画面を見ている顔は綻んでしまった。

 

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ISBN:4104541036 単行本 三浦 しをん 新潮社 2004/05/25 ¥1,575

受験生が夏休みはいった途端こんなの読んでました!(死)

読みきった後の読後感は良い感じでした。
さっぱりとしてきれいで、でもそこには希望とか無くて
ただ諦めや妥協や、
所詮そんなもん、ありふれて当然、ああやっぱり、分かってたよ、
もういい、(また会うことも無いだろうけど)じゃぁまたね、
そういった感じが、フワフワ漂います。自分的に結構お気に入り。
私がですけどね。他の人はどうかは知りません。(当り前だが)
一人の人間を取り巻く、人々の心情や状況のお話なのですが
結局その中心人物のお話は書かれていないってところが
また面白いです。取り巻く人々もそれぞれ、
微妙に関わってて関わっていないってところがまた良い。

人間関係にうんざりしていたところに、
諦めの香辛料を振りかけてもらって
なんとか現状に漂う風味だけでも楽しめるようになれた感じです。
ただ、言えることは小さな幸せを見出したのではない、
不幸の中に美しさを見出したのだ。
それは決して幸せというものではない。かけ離れた何かであって。

心情を表す言葉運びがいいですよー。めちゃ好きや。

ただ、前向きな受験生にはオススメしません。

私のようなちと後ろ向き傾向の激しい方にオススメ。(ヤメロ)

あー、こんな本まだ読みたいんですけどねー
無いですかねー。切実に求めています。
なんか満たされるんですよ。
よく分からないまま感じている感情に
ようやく言葉を当てはめてもらえた感じがして。
ていうか、小説読まずに参考書解け!つう話ですよね。

お陰で、皆さんも察知のとおり、勉強しちゃいません。

今日(土曜)は何とかしましたよ。
日本史と物理。(ヲイ)
物理、力学をナメてかかっていたら
塾の夏期講習で打ちのめされました。
某大学の過去問の大きな壁にぶち当たり
自分の不甲斐無さに悔しくて涙が込み上げる授業中。
(前にも学校でこんなことあったね★)
とにかく涙だけは流さぬようにと、踏ん張れば、鼻水の洪水。
適温のクーラーにさむがる振りをして鼻をすする。
もうこんな思いはしたくないので、やはり物理だけは勉強。
それだけ思い入れていた自分にもビックリ。
コンデンサーも同様の心情に陥ったので、これまた復習。
とにかく、解法を学んで、解き方のコツを修得しなければ。

本の話に戻すと、もう読む本つったら
「こころ」と「女生徒」と「人間失格」が枕もとに転がっているので
その辺しかないので、これからは仕方なく勉強すると思います。
現実逃避の道具を徐々に無くせばもうすることしかなくなるだろう。

あ、いや、あの諸々の本も実は現実逃避の道具なんだけど、
まぁ、今は読む気が無いということで。
でも「こころ」のKが自殺したのをまず発見した際の
「私」の心象風景は何度読んでも良い。

とにかく本に自分の感情を求めても仕方が無いのに求めてしまうんだ。

とりあえず明日、三者懇談なので
帰ってからまた日記つければ……と思います。
今日はもう眠くて仕方ない。
秘密日記もあまり書けないよごめん。またすぐにでも書くよー。
 

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