夜中に着信。
今から行っていいですか?
かまわないよ。泣いているのかと私は思っていた。
街も眠るころ出歩く。ちょっとはしゃいで走る。
別に酔ってない。これこそナイトハイク。
待ち合わせ場所、5分ほど待つとやってきた。
途中で真夜中のトンカツ定食を食らう。
私は向かいでお茶を飲んでいた。
もうまぶたはお見合いしたがっている。
それから招き入れるは自宅。
そのまま翌日(もはや当日)の発表のために
壁に向かって机上でグラフやレポートを書きながら
本当は一人であるはずなのに今日は背後から聞こえてくる声と会話する。
たまに黙られる。早く終わらせろと促されている。
急いで終わらせる。気づいたら外が明るい。
それからゆるゆると会話する。
会話をするためにやってきたのだから。
何をしたらいいのかわからないが何かしてあげたかったので
そっと頭を撫でてみる。何度も撫でてみる。
ヘラヘラしながら紡ぐ過去のこと細やかな出来事一つ一つに対する気持ちには想いが溢れていて
それなのにその想いはすべて日曜まで大切に心の中しまわれていたもので。
言葉にすることによってそれは本当に過去の産物となっていくようで
そのことにわずかな寂しさを見出しながら、
私はどうすることもできず、眠さも手伝って励ます言葉も頭に思い浮かばず、
頑張ったねと頭を撫で続けるしかなかった。
あまりにも報われないことがかわいそうで、
想いを乗せて延々と落ち続ける言の葉は
きちんと届くべき人の元に届いているのか疑問に思った。
 
ひととおり終わるともう早朝と呼べる時間で
私は朝食を作るからと無理やり丸め込んでベッドに寝かしつけ
一人キッチンに佇んで鮭を焼いて朝食を食べた。
聞こえてくる寝息は時折いびきになったりしながら
私は机について手帳を開いて今後の予定を書き込んでいった。
写真立てを見つめながら、あの人を見つめながら、
満腹から襲う強烈な眠気に根負けし、転寝した。
 

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