酒が人を饒舌にさせるのをまざまざと見た。
言い訳がましい本音。
本人も自覚していた。
余計に私は胡散臭さを感じた。
ただいくら勢いが手伝っているからといっても
何度も繰り出される告白には嬉しく
ありがとう。
自分でも信じられないくらいの優しい声でその告白に呼応した。
心は醒めている。
どんな感情が好きという感情だったかな。
わからないな。
考えは鈍くなっていく一方
とりあえず唇をせがんでしまった。
同じ過ちは二度繰り返すって言ってたけどこれがそうか。
でも以前の経験で十分不実な結果を打ち出したので
どこで引けばいいかは判断できるはずだ。
ここから先には落ちない。
堕ちたらもう這い上がれなくなる。
そろそろエンドロール。
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