嘘で塗り固められた現状報告だったの?

だからいつも問いかけるとうやむやにお茶を濁していたの?
 
 
大学にはちゃんと通っているの?
 
 
一体何のバイトをしているの? 
  

夜な夜な替わりゆく人に穿たれてはいない?

 
寂しい夜はいつでも電話してって言ったよね?

もっと甘えていいよ
 
 
もっと晒していいよ
 
 
はぐれないから

 
離れていかないから
 
 
ずっと繋がっていようよ 
 
 
なんでもないことのように、
衝撃的な告白を
塾帰りの電車の中で聞いたね。
(ほんとは会話の端からうすうす感じてはいたんだ。その告白の内容さえも)
たまに、授業が早く終わると、
ギリギリで乗れる時間のがあったよね。
それか、駅ビルのCDショップや本屋に寄り道してたら
いつも乗って帰る電車もギリギリになっちゃってた。
その日は電車が混んでいたから、多分そのどちらかだったんだ。
二人で並んで、ドア前に寄り添って立って
その告白を聞いて、
ああ、この人が、どうか、幸せにと
その夜はぽかぁんとしながらそんな考えが浮かんでは消えた。
 
 
あれから、泣きながら電話してくる日もあって
そのさびしい心は、どうしたら癒されるのか、

どんなに考えても結局いい案を出せなかったから
うまいアドバイスを出せなかったから

だからなのかな

嘘を吐かれてしまったのは。

私の、このひ弱さを恨むとともに
やっぱりきみが、さびしくないように、幸せでいることを
ぼんやり願ってしまう。

きみに会って話がしたい。

できるものならば今すぐにでも。 
 
 
もう、嘘でもいいし、真実でもいい。
 
 
長い時間をかけて、話がしたい。

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